伊邪那美命(黄泉の国訪問神話)
(いざなみのみこと/よみのくにほうもんしんわ)

伊邪那美命と伊邪那岐命はたくさんの神を作りましたが、伊邪那美命は火の神を生んだため大火傷をして死んでしまいました。
伊邪那岐命は、妻の伊邪那美命を一目見ようと黄泉の国まで追いかけていきました。そして、見てはならない醜い伊邪那美命の姿を見てしまいました。
伊邪那岐命は、恐れおののき黄泉の国から逃げ帰ろうとしましたが、黄泉の国の醜女や雷神に追われ、振り払いながら逃げ、黄泉比良坂までくると千人で引くほどの大きな岩で黄泉の穴の入口をふさぎました。
最後に追ってきた伊邪那美命は岩を間に置き、向かい合って云いました。
「いとしい私の夫よ。あなたがこんなことをするなら、あなたの国の人を一日千人、殺してやるわ」
伊邪那岐命がこたえました。
「いとしい妻よ。おまえが千人殺すなら、私は、一日千五百の産屋を建てよう」
こういうわけで、一日千人死に、千五百人生まれるようになったと伝えられています。

黄泉の国…死んだ人間が行く国
黄泉比良坂…黄泉の国の入り口、出雲の国の伊賦夜坂(いふやざか)のことと言われ、島根県東出雲町揖屋(いや)にあったと伝えられている



読み仮名
伊邪那美命…いざなみのみこと
伊邪那岐命…いざなぎのみこと
醜女…しこめ
黄泉比良坂…よもつひらさか
産屋…うぶや

現在の黄泉比良坂
島根県八束郡東出雲町に残されています。
【玉造からのアクセス】
山陰道東出雲IC→国道9号線を東へ車で約8分

他の姫神神話を見る
古事記登場姫神
伊邪那美命(いざなみのみこと)(黄泉の国訪問神話)
多紀理比売・市寸島比売・多岐都比売(たぎりひめ・いちきしまひめ・たきつひめ)(誓約神話)
天照大御神(あまてらすおおみかみ)(天岩屋戸神話)/櫛名田比売(くしなだひめ)(八俣大蛇退治神話)
八上比売(やかみひめ)(因幡の白兎神話)/刮貝比売・蛤貝比売(きさかいひめ・うむかいひめ)(八十神の迫害神話)
須勢理比売(すせりひめ)(根の国訪問神話)/沼河比売・御穂須々美命(ぬながわひめ・みほすすみのみこと)(大国主命の妻問い神話)
出雲風土記登場姫神
支佐加比売(きさかひめ)(佐太大神誕生神話)/玉日女命(たまひめのみこと)(恋山神話)
<<戻る
編集/(社)松江観光協会玉造温泉支部 監修/NPO法人 出雲学研究所 理事長 藤岡 大拙 イラスト/渡部祥子 発行/まつえ南商工会
copy right(c) MATSUESHI. TAMATSUKURIONSEN-kankoukyoukai all rights reserved